中期経営計画
5カ年の新中期経営計画をスタート。
売上高1,000億円、海外比率30%を目指します。
当社は、2016年11月、最近の外部環境および業績動向を踏まえ、2017年9月期から2021年9月期までの中期経営計画(以下、新中計)を新たに策定しました。
新中計は5カ年計画で、当社グループが創立30周年を迎える2021年9月期を最終年度に設定しました。「健康産業におけるソリューションプロバイダーの地位確立」「規模の確保」「マネジメント体制の強化・確立」の3点を基本方針として、最終年度には売上高1,000億円、営業利益率12.5%、CAGR(年平均成長率)13.7%、海外比率30%の達成を目指します。「価値あるソリューションの創出を通じて、健康産業の発展に貢献します」という基本理念を堅持しつつ、顧客志向・ビジネス志向・人間志向の諸施策を推進します。
前中期経営計画について
従来の中期経営計画(中計)は3年を単位としていましたが、2014年9月期(2013/10~2014/9)を考え方の整理を行う期間とし、改めて2015年9月期から2017年9月期を最終年度とする3カ年計画(2014/10~2017/9)を発表しました。前中計の進捗状況および数値目標は以下の通りです。
連結の売上高・営業利益目標
(単位:百万円)
2015年9月期 | 2016年9月期 | 2017年9月期 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
計画 | 実績 | 計画 | 実績 | 計画 | (予算) | |
売上高 | 44,120 | 45,202 | 47,500 | 52,703 | 52,500 | 58,000 |
営業利益 | 4,625 | 5,482 | 5,500 | 6,224 | 6,700 | 6,500 |
売上高 営業利益率(%) |
10.5% | 12.1% | 11.6% | 11.8% | 12.8% | 11.2% |
前中計の定性目標と実績
3年後に目指す姿
当社グループは、2016年9月期に売上目標を1年早く達成しました。その成果を踏まえ、新中計を策定して2016年10月から実行することとなりました。
新中期経営計画の概要
健康産業におけるソリューションプロバイダーの地位確立
当社グループは現在、製薬産業向けを中心に各種専門サービスを展開していますが、新中計期間においては、既存事業の拡大および各種サービスの品質向上・充実とともに、顧客分野を医療機器産業、病院等を含む健康産業全般への拡大を図ります。具体的な施策は以下の通りです。
顧客価値向上のためのソリューションを提供します
- 顧客の経営的なニーズに立って種々のサービスを統合化し、これにマッチングするようなソリューションを提供します
- 顧客の現場的ニーズに合致し、かつこれを先取りするようなサービスの品質改善と新しいサービスを開発します
持続的な成長を可能とするビジネスモデルを追求し確立します
- グループ内の事業再編等による既存ビジネスモデルの洗練化を図ります
- 外部との連携等による新規ビジネスモデルを創出します
規模の確保
当社グループは臨床試験関連分野を中心に、国内市場においては一定の地歩を築いています。しかしながら新中計期間においては、今後激化を増すと予想されるグローバル大手との競合を鑑み、国内市場におけるいっそうの基盤強化と、いまだ15%にとどまる海外比率向上のための体制強化を図ります。
国内市場におけるNo.1の地位を確保します
- 臨床試験関連分野(CRO・SMO)におけるNo.1の地位を確保します
- CSO事業のさらなる成長、および病院等新しい顧客層に対する新たな事業を創出します
海外展開を強化します
- アジアパシフィック市場での基盤を強化します
- 欧米市場でのプレゼンスを確立します
マネジメント体制の強化・確立
当社グループは近年の急速な事業規模拡大と多様化に対応するため、2015年1月のホールディングス化、およびこれにともなう各事業セグメントへの積極的な権限委譲等の組織体制整備を進めてきました。新中計期間においては、各事業セグメント間の相乗効果発揮、および健全・持続的な組織の発展を目指し、以下のような施策を進めていきます。
マネジメント体制の基本構造を強化し確立します
- 自立・自律的な各事業セグメントのマネジメントを深化させます
- グループマネジメントを推進します
持続的成長を可能とするマネジメント体制を推進します
- 上記マネジメント体制の基本構造の一層の展開を進めます
- 次世代を担う経営人材を育成し輩出します
数値目標




海外売上高比率数値目標
セグメント別売上高数値計画
国内事業
海外事業
計画達成のためのアクション
CRO事業
- 顧客ニーズにマッチングした既存商品の改善、およびニーズを先取りする新規商品の開発、ならびに安定した供給力の確保・維持により市場成長率を超える事業の拡大
- M&Aを含む積極的な新規事業の展開を行います
SMO事業
- 最大規模のCRCと施設ネットワークを活かした供給力の向上、およびオンコロジー領域等における専門力の強化によりシェアを拡大させます
- M&Aを含む積極的な新規事業の展開、特に取引施設向けの新たなサービスを創出します
CSO事業
- CMRと、医薬情報管理(DI)、PMS、MRダイレクトサービス等を組み合わせたユニークなCSOとして拡大させます
- M&Aを含む積極的な新規事業の展開、特に専門性の高いBPOサービスを創出します
GR事業
- ジャパン、チャイナ、アジアパシフィックの3地域におけるオペレーション体制を強化し、確立させます
- 日本における営業の強化および欧米におけるBD(Business Development)を推進します
- 事業の成長に耐えられるグローバルなマネジメント体制を確立させます
益新事業
- 医薬・医療機器事業の運営を強化し拡大します
- 創薬ベンチャー等への投資の早期事業化
- スズケンとの資本提携による経営基盤強化を活かした既存事業を拡大強化し、医療サービス・介護等の新たな事業を探索します