EPSの研究開発
パイプライン
ベンチャー発のイノベーションを社会へ「革新的な技術で新たな医療を創る」
創薬をはじめとするヘルスケア分野の裾野は、ここ近年で大きな広がりを見せています。テクノロジーの進歩は既存の枠組みを超え、アカデミアやベンチャー発のシーズ、技術が新しい医療のスタンダードになると予想されています。これら革新的なイノベーションや、今まで実現・実証が不可能だと顧みられなかったアイデアを具現化するためには、新たなエコシステムが必要です。EPSグループは、創業以来培った1000件を超える医療品開発の経験と専門知識、アジアパシフィックを中心に展開するグローバル戦略をレバレッジに、開発戦略の立案から、諸規制への対応、資金調達などの諸課題を新しいアプローチで解決します。
研究開発テーマ
分泌型免疫グロブリンA(sIgA)
ヒトの粘膜上に存在する分泌型免疫グロブリンA(sIgA)は、ウイルスの接着・侵入を防ぐための防御システムにおいて、きわめて重要な機能を果たしています。EPSグループはsIgAの抗アレルギー機能と上気道感染症防御機能に注目し、花粉症やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)におけるsIgAの働きと舌下ワクチンの可能性について研究を行っています。
生体内組織形成術(iBTA)
生体内に異物が埋入した場合、その周囲に線維芽細胞が集積しコラーゲンを分泌し異物を覆う、被膜化(カプセル化)という生体反応が起こります。EPSグループは、この現象を利用して、移植組織として用いることのできる「自家移植用組織体」を作製する技術「生体内組織形成術(iBTA)」を有しています。
血管新生療法
血管新生療法は、細胞や増殖因子を血流が悪くなった箇所に投与し、血管を再生させ血流を改善する治療法です。EPSグループが開発を進める「EIM-001」 も血管新生療法の一つであり、下肢閉塞性動脈硬化症(LEAD)において既存治療の適応が困難な患者や、既存治療では治療効果が不十分な患者に対する新しい治療法となることが期待されています。